豊かな人生を 自分に自信を 世界に愛を
花押はその人の人格を一文字の中に表現した「究極のサイン」です。
古来から貴族・武将・政治家などその時代のリーダーたちが大切にしてきた
伝統的なサインです。
自分らしさを美しく表現し、なおかつ個人認証もできる
芸術性の高い日本文化でもあります。
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平安時代中期から使われはじめ、江戸時代まで活用され続けていました。
明治以降は「実印」が本人認証の中心となりましたが、
現代でも政治家、芸術家、伝統文化の宗家など各界のリーダーに
その流れは脈々と引き継がれています。
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重役の署名、芸術家の落款、議員の方々の認証、ゴルフスコアへの記名など、
さまざまなシーンで活躍します。
お名前やご希望の文字を組み合わせ、その人の想いを込めた、
世界に一つだけの花押をお創りします。
ぜひ、お問い合わせください。
2020年9月河野太郎規制改革担当大臣は
「正当な理由がない行政手続きについては、『はんこをやめろ』
ということを押し通そうと思う」と発言されました。
コロナ禍により大きく時代が変化している中、
「本人認証」が印鑑からサインに進化しようとしています。
正に、「自署=サインの新時代到来」といえるでしょう。
Donatella Castelli 様
剣道七段
国際剣道連盟監査役
ヨーロッパ剣道連盟会計長
木村隆彦 様
株式会社 東山堂
代表取締役会長
木村高明 様
至誠国際特許事務所
所長
安藤秀樹 様
株式会社 ドリームパイプライン
代表取締役社長
岸村真吾様
割烹 はんべい
代表
大西 宏征様
株式会社大西商事
アセットサービス
代表取締役
※順不同 クリックで拡大できます。
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閣僚のサイン「花押」 安倍首相は「家康型の明朝体」 薩長は非明朝なのに…
永田町は「型」であふれている。
数々のお約束や作法は権力の重厚さを感じさせる装置になっている。「花押(かおう)」と呼ばれる筆書きのサインもそうだ。閣僚になるとなぜか名前の代わりに、自らを象徴する記号(マーク)を書くようになる。中近世が舞台の時代劇に登場する花押は、いまも閣議の文書に記される。歴史の重みを感じさせる花押について探った。
首相官邸で開く閣議では、閣僚が円卓を囲んで座る。それぞれの手元に必ず置かれるものがある。筆と硯(すずり)だ。閣僚は政府提出法案や閣議案件を決裁した証しとして、自ら筆をとって閣議書に花押を記すしきたりになっている。決裁の参加者でも、官僚が任命される事務の官房副長官と内閣法制局長官は、花押ではなく印鑑を使うのが慣例だ。官僚はハンコ、政治家は花押、という異なる文化が生き続けている。
日本花押協会(東京・渋谷)の瀬川和哉代表理事に、現職閣僚の花押を鑑定してもらった。閣議書の写しを見た瀬川氏は開口一番「いまの内閣も、徳川家康の呪縛からは逃れられていませんね」と笑った。安倍晋三首相も菅義偉官房長官も徳川家康が確立した「型」に従っていると話す。
家康の花押は、短い横線を上に、長い横線を下にした台形に収まるような型だ。中国で明王朝を創設した朱元璋(洪武帝)のサインに似ているため「明朝体」と呼ぶ。家康の後を継いだ江戸幕府の将軍が踏襲し、当時の武士や町人も、こぞってまねたという。
徳川幕府を倒した薩摩や長州の志士は、将軍が使った明朝体の花押を避けた。伊藤博文や黒田清隆の花押は明らかに明朝体ではない。明治維新とともに、花押はいったん家康から自由になった。
ところが薩長以外が有力政治家を輩出し始めると、明朝体が息を吹き返す。歴代首相で初めて明朝体を使ったとされるのは、大正末期の加藤高明だ。加藤は尾張藩(現在の愛知県西部)の下級藩士の家に生まれた。尾張藩は徳川御三家の筆頭だ。瀬川氏は「尾張出身の加藤が、徳川風の明朝体に愛着を覚えたとしても不思議ではない」と語る。
加藤高明が明朝体を使うと、田中義一や米内光政ら明朝体の使い手が相次いだ。戦後には首相の花押の主流は明朝体になった。かつて長州藩だった山口県が地盤の岸信介、佐藤栄作、安倍晋三の3人も、家康風の明朝体に分類される。徳川と薩長の対立構図は「今は昔」のようだ。
首相経験者でも、日本社会党の村山富市、民主党の菅直人と野田佳彦の3人の花押は、明朝体ではない。「明朝体は徳川、自民党」「非明朝体は薩長、非自民党」という2つの潮流が浮かび上がる。
いまの安倍内閣にも非明朝体を選んだ閣僚はいる。目立つのは吉野正芳復興相の花押だ。「吉」の字の上に2つの山を書き入れるデザインで、他の閣僚から「かわいい」と評判だという。由来は吉野氏自身が取締役を務めた建材店の社章だ。吉野氏は「林業こそ国の基(もとい)。山林の可能性を生かすのが、政治家としての信念だ」と話す。
瀬川氏によると、花押は江戸時代から複雑になり、型にとらわれるようになった。織豊時代までは、大名が思い思いに野望を託し、自由で個性的なデザインが多いという。
今年は明治維新から150年。政治家の花押も維新を思い出して個性を競うようになれば、花押という書道文化が「クールジャパン」で見直されるかもしれない。